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2011-03-21

年季明け式。


昨晩、輪島塗職人さんの年季明け式がありました。
おめでたい、本当にめでたい式です。
でも、いつもとは違う今のこの状況。
それぞれの方が、それぞれの強い思いを持って出席されていました。
年季明けする若い彼、色々な思いが次から次から押し寄せてくるのか
感謝のあいさつは、足がしびれるくらい長かったけど、
みんな笑いながら、もらい泣きしながら、しっかり受け止めていましたよ。
それまでは親方の下の職人さんでしかなかった男の子。
大きな木の、一本の枝のようだったのに。
大勢の出席者の前での挨拶を聞いて初めて
「そうかあ、そんな思いでやってるんだな。」
ご両親や兄弟の気持ちを聞いて
そうだったそうだった、大事な大事な息子やお兄さんだったんだ(失礼!)
彼個人の顔が見えてきます。
ああ、これからは一人で、一本の木として立っていくんだなあ。
「一企業ではなく、輪島という産地、大きなふところのような町で、
 職人としてやっていけることが幸せだ。」
というようなことを言ってました。
輪島の産地としても、彼が大きな木に育つように
しっかり受け止めなきゃと、覚悟を決める式でもあります。

こんな時だからこそ、
お互い肩をたたいて「しっかりやっていこうぜ!」と
勇気をもらえた、本当に良い年季明け式でした。
ありがとう、そしてこれからもよろしくね。

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