2009-07-28
お正月向けの木地。
配達待ちしてまーす。これは、屠蘇(とそ)台、盃台、重箱に重箱台です。輪みたいのは屠蘇台の足、回り足。これから下地屋さんに行くところ。
こんなふうに、板同士を組んだものを指物(さしもの)って言います。箱もの、重箱や硯箱なんか、それから角盆かなあ。
接着は漆で、茶色いのがみえてる、そこです!
銚子と盃を加えると立派な屠蘇器。最近は、家族構成や家の構造に合わせて輪島塗も小さくてシンプル傾向に。
種類色々あるんですよ。三つ組、七つ組なんて言ったりね。左下の七つ組懸盤屠蘇器(かけばんとそき)なんて、立派過ぎて・・誰が使うんでしょう。昔は時々出てたらしいですが・・。きっと豪華な沈金か蒔絵がどーーんと描かれるんでしょう。あれだ!お姫様のお嫁入り道具?!違う?雛飾りにある。庶民には分かりかねます・・。
ま、とにかくお正月には、お屠蘇。一年の健康を願って。
ところで、この銚子ですが、木地の段階ではばらっばら。それぞれに名前があります。
初めて見たときは感動しました。こんなんなってんだあ!って。
なぜバラバラかというと、塗りの作業のため。塗りの工程では、手や道具が入らないところがあったり、凸凹があると非常にやりにくいから。(うちでは、下地の中塗りって段階で塗師屋さんが持ってきてくれて、「口切り」作業をします。それは後ほど。)屠蘇台の足も別でしたね。
「○○型銚子、30個お願いします。」って注文うけても、納品すると「耳が一個足りませんよ~。」なんてお叱り電話があったりして・・ひと揃え数える時は、誰も話しかけないで~電話もならないで~!
「口よーし、耳よーし、フタよーし!・・」指差し確認が一番です。
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