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2009-12-18

神代杉のテーブル。

少し前の休日のことでした。
輪島から車で40分ほどの距離にある柳田村ってところからおじいさんがやってきました。
2トントラックには大きな大きな板が載っています。
おじいさんはその板を、屈強そうなトラックの運転手さんに降ろしてもらって、それから言いました。
「これでテーブル作ってくれ。」
おじいさんは私に「これは神代杉や。」「前にも作ってもらったことあるから分かるやろ。」「大丈夫大丈夫、何年も経ってるから、よ~~乾いとる。」その他うんぬんかんぬんと一通り語って去って行きました。
その大きな厚い板は神代杉、長さ10尺(約3メートル)以上はありました。
まん中を切って、テーブル2台のご注文。
なんとか長方形の板に加工し、2枚の天板を。
予想通り削ってみると、しっとり肌、乾いてません。そうそう簡単には乾かないのが神代杉、何百年も土に埋もれてたんですもの。
細かいくずがたくさん出ます。ドリップして飲みたいような。
そして、2台のテーブルに変身。
先日、無事配達されて行きました。
また2年くらいしたら、あのおじいさんがふとやって来て「テーブル作ってくれ。」って言われそうです。
「だーいじょぶ、大丈夫。よ~~乾いとるから。」って。

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